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6-14 中間処分6

中間処分場の構造



 中間処分場の役割は、廃棄物の減量化、無害化、再資源化である。これによって、廃棄物の環境負荷を低減し、最終処分量を減らす。最終処分場が作りにくい状況下で、その必要度はとても高い。
 オーバーフロー状態になった中間処分場は、本来の役割を果たせなくなり、単なる不法投棄の中継センターと化す。かつて安定型処分場の容量に余裕があった時代には、建設重機で揉んだ(潰した)だけの廃棄物(重機破砕物)が大量に安定型処分場に埋め立てられ、不法投棄以上に大きな環境問題を起こした。
 最終処分場が逼迫し、処分価格が上昇するにつれて、不法投棄現場への流出が増加した。こうした構造の不法投棄が2000年代前半まで続いた。その後、監視・規制の強化や、リサイクル・資源ごみ輸出の増加にともない、最終処分場の需要が減少するのと比例して、中間処分場経由の不法投棄も減少した。

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