I-Method

9-7 その他の統合

iM−Gによるエリア統合

 iM−Gエリア統合とは、地域に属するすべての処理・リサイクル会社を仮想グループ化した統合である。これによって、地域ごとの業界の特徴が明らかになる。
 廃棄物処理法では、地域ごとに廃棄物処理計画を策定することが義務付けられている。この計画はマクロな観点から策定されるものである。これに対してiM−Gエリア統合はミクロな観点から積上げられる。両者を比較することによって、廃棄物処理計画の実効性を検証することが可能になる。
 エリア統合を実現するためには、エリア内のすべての処理・リサイクル会社が優良性評価制度の情報公開をしていなければならない。すなわち、情報公開の法的義務付けが必要になる。さらにリサイクル業者や一般廃棄物処理業者にも情報公開制度を拡張する必要がある。

iM−Gによるセグメント統合

 iM−Gセグメント統合によれば、処理・リサイクル業界を分野ごとに検証することが可能になる。セグメント統合も情報公開の法的義務付けが必要である。
 セグメント統合によって、収集運搬、積替保管、中間処理、最終処分、リサイクルのマテリアルバランスを検証すれば、どのセグメントが業界のボトルネックになっているかがわかる。不法投棄が多かった時代には、中間処理能力や最終処分容量が不足していたが、現在はいずれにも余裕があるといわれている。果たしてほんとうにそうなのかは、セグメント統合を実施する以外に、検証する方法はない。
 また、収集運搬能力も、運送業に比べると、車両の稼働状況に余裕があると言われている。収集運搬業をセグメント統合すれば、わかりにくい(不透明)とされている静脈物流の実態を見える化することが可能になる。
 このようにセグメント統合は、業界の構造改善に大きな威力を発揮するものである。

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